悔しい事に

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悔しそうな顔をして悶える蛇に俺はシラーとさせて半目で見つめる。…何言ってんだか。 恋は盲目って本当なんだな。 喉が乾き水筒を手に持つと思いの外軽くなっていて、少し振ってみると音がしない。どうやら中身は空らしい。 「あ、飲み物無くなったの?」 俺がスポーツドリンクを飲みきったのに気がついてアイツがドリンクを取りに行ったらその後ろを女共がついて行った。 そして後ろから声を掛けられた蛇は珍しく苦笑いしている。 「いやだから…」 のしっと蛇に背後から体重をかけて抱きつく。 『こいつ俺にしか勃たねぇから』 「っ先輩?!」 なんだよ事実だろ? ケロッとさせながら言ってのければ女共が黄色い声を上げて歓喜していた。 うん?思っていた反応と違ぇな。 「…あの子達腐女子なんだってば」 『ん?』 なんだよそれ。 「だから。元々俺と先輩を異性の対象として見てたんじゃなくて俺たちセットで見てたって事。」 …つまり?
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