悪魔の様な後輩

16/18
前へ
/207ページ
次へ
大声を出すコイツの顔はまるでさっきの顔が嘘だったみたいにいつも通りに戻る。 俺はやっと呼吸がしやすくなりいつも通りコイツへの塩対応へと戻る。 「セフレはもう作るの禁止ね。」 『はぁ?俺の性欲はどうすりゃ良いんだよ…』 「それは勿論俺が責任持って」 『うわまたキモイ…』 自信満々で得意げに言われたから俺は露骨に顔を渋らせる。 どうやらコイツは他の奴をすすめるのが地雷らしい。 まあそりゃそうか、コイツは俺が好きだと何度も言ってるんだからな。 しかしだ。 『どうせお前も俺の身体目的な所あんじゃねぇの?』 セフレで遊んでいた俺が言うのもアレだが飽きたらポイって魂胆だろ? 一応俺は互いの了承でやることやらせて貰ってたけど。 「先輩、俺をそこら辺の奴らと一緒にしないでくれない?」 お、これはさっきみたいに怒らないのか。 真剣な顔で俺を見つめるから素直に俺も見つめ返す。 「俺は先輩の全てが欲しいの。心ごと。」 『でも身体も目的なんだろ?』 「…否定は出来ません。」 『ハンッ』 俺が鼻で笑えば悔しそうに蛇が机に突っ伏した。 「すぐじゃなくて良いから…先輩お願いだから俺に抱かせて…」 『まあ俺の事落とせたら考えても良いぜ。』 「っ本当に!?」 『あぁ』
/207ページ

最初のコメントを投稿しよう!

82人が本棚に入れています
本棚に追加