悪魔の様な後輩

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この時俺は後悔した。 なんであの時こんな事言ってしまったんだろうって。 確実に不利な状況なのに俺は抱かれても良いと断言したんだから。 せめてセックスしてやっても良いにしてれば下にはならなかった筈なのに。 「じゃあ今日は泊まって行きます?安心して下さいまだ先輩の事抱かないんで。俺こう見えても紳士なんで。」 『信用出来ねぇ…』 俺の部屋では押し倒して来たクセによぉ… 「でも抱きはしなかったでしょ?キスはしたけども。」 『…なんか屁理屈じゃね?それ』 入れないから触らせろって言われてる様なニュアンスと似てんだよな… 「っやっぱり先輩鋭い…」 『そうなのかよ。』 何が紳士だクソ蛇。 「っだって好きな子が目の前にいるのに触れもしないって拷問でしかないから!」 勝手に悶えてる所悪いけど。 『明日学校もあるし準備もしてねぇから帰るわ。ご馳走様』 全て食べ終えて満足した俺は立ち上がり帰る支度をする。 案の定蛇はぽかんとさせていた。 「え、先輩意外に真面目なの…?」 『義務教育だしな。』 親父に払ってもらってるから留年する訳にはいかねぇし。 留年しちまったら勘当されんだろうしなぁ… 「追い出されたらいつでもきて良いですよ。先輩」 『…考えてやっても良い』 蛇が入れないような鍵付きの部屋があるならな。 「せんぱ~~い!」
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