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けどまぁ俺の体力に蛇が敵うわけもなく…
「あぁー…」
強い癖に俺より体力ねぇんだよな、こいつ。
ったく台詞だけは1丁前だったな。ふんと鼻で笑い蛇を見ればプライドに触ったのか項垂れて呻く。
『ったく本当体力ねぇな。お前』
「先輩が体力有り余り過ぎなだけでしょ…?俺結構ある方だって」
朝から低血圧の蛇は俺を身体の上に乗せたまま何やらブツブツと呟いている。
つうか重くねぇのか?
ちらりと蛇の顔を見つめれば視線があって蛇が微笑む。
「先輩が温かいから。やっぱりネコ科って体温高いね。」
『お前は手足が冷てぇ。』
マジで死人かって位。
不健康そうで運動してる割にって感じ。
「まあ蛇だから」
つまりは遺伝という事なのか?
ゆらゆらと揺れる俺のしっぽを蛇が優しく触れてくる。
「可愛いなぁ…。」
可愛いかどうかは分かんねぇけど温かいとは思うぜ?
そのまま自分の頬に持ってきて頬擦りしてくる蛇をじっと見つめる。
最近蛇のボディーソープのお陰で尻尾も触り心地と艶良いんだよな。
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