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約束した通り男はやってきたが本当に露骨に嫌そうな顔で。
「お前から手ぇだしていいぜ?」
俺が優しく専攻を譲ってやったと言うのに奴は首を振る。
「先輩からで良いよ別…」
「はぁ?!」
「俺先輩に負ける気しねぇもん…なんならハンデつけようか?」
ブッチン。
俺は頭の血管何本か折れる様な音を聞いた気がする。
「ガルルルル…」
無意識に虎特有の喉を鳴らす威嚇で瞳孔を細めてやつを見つめる。
クソ蛇が喉を鳴らす音がした。
「っ先ぱ…」
「ぶっ殺す!!!」
俺は思いっきりくそ蛇に向かって駆けた。
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