悪魔の様な後輩

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あのクソ蛇の名前はディアボラ・鬼塚 鬼なのか悪魔なのかはたまた蛇なのかよく分かんねぇなアイツ。 大きな蛇同士の結婚だからアイツは生粋のすっげぇ危ない蛇。 蛇になった姿は人を難なく飲み込める様な奴らしいから誰も立ち向かおうとしない。 服で隠れてはいたけどしなやかな恵まれた筋肉していた。 あの身長であの筋肉は幾ら鍛えてる俺でも分が悪い… もう関わらない様にしようかと思えば先回りしていたのか俺のバイクの横に蛇が立っていた。 「一緒に帰ろ~先輩っ」 「なんでテメェと帰らねぇといけねんだよクソ蛇。」 「良いじゃん先輩逃げて負けたんだし。俺の言うこと聞く約束でしょ?」 は。なんだよその話。 「っ負けてもいねぇし約束も聞かねぇ!」 それに誰が逃げただって!? 俺が目を釣り上げながら言えばキョトンとさせながら首を傾げるくそ蛇。 いや、そんな顔をしても可愛くねぇからな? 「あれ違った?押し倒した時ー」 「口塞ぐぞクソ蛇ぃ…」 「先輩の唇でなら大歓迎!」 …こいつと話してっと頭痛くなるな。 無視するか無視。 俺がバイクに跨がれば後ろに乗っかるそいつ。 いやいやおかしい。 「なんで乗ってんだよ」 「いやー先輩のご両親にご挨拶を」 「あぁ?」 なんでテメェが挨拶に来ンだよ… 「俺先輩の道場に通うつもりなんで。」 「はああ?」 お前強いのに必要ねぇだろうが… 「俺空手はやった事ないんですよね。面白そうだし通おうかと。…外堀から埋めてきゃ先輩手に入れんの楽そうだしな。」 クソ蛇の考え等聞いておらず俺は兎に角バイクを運転して振り落とせないかと模索する。 まあ案の定無理だったけど。 家に着いたが蛇は引っ付いたまま。 「おい下りれねぇ。」 「先輩、武術は無闇矢鱈に一般人を痛め付ける為の物じゃねぇって事分かってますよね?」 するりと俺のシャツの中に手を入れてきた蛇はまた俺の身体に触れてくる。 それが何だか変な感じの触り方で… 「んっ…テメェ変な事すんな!」 「おっぱい敏感…」 「胸筋だ!」 変な言い方すんな馬鹿蛇! 「はぁー…不安。俺の猫ちゃんが他のクソ野郎に取られない様にちゃんと見とかないと…」 ぶつぶつと蛇は何やら呟いていたが俺はそのまま放置して家の中に入っていく。 「ただいま」 「あらおかえり。その後ろの方は忠義の恋人さん?」 「はぁ!?」 何言ってんだ母さん! 「こんにちはお義母様。俺は忠義先輩の恋人のラフェエル鬼塚と言います。」 「止めろ馬鹿!」 何かしこまってんだ! 「ふふ良い方じゃないの…お似合いよ?忠義」 「普通に無理」
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