悪魔の様な後輩

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悪魔の様な後輩

俺も1年歳を食って2年に上がった。 上からものを言うクソうぜえ先輩とか言う奴等をボコボコにしてやってから何も言わなくなったが今度は1年共が喧嘩をふっかけて来るだろう。 何故なら俺の高校は不良高だからだ。 「少しは骨のある奴来ればいいんだけどよ?」 「お前虎だからなぁ…大型の動物だからそんな中々居ねぇだろ…。」 俺の隣に居るのはチーターの四枝。 逃げ足だけは昔っから早いこいつとは幼なじみで良く絡むが喧嘩となると直ぐに逃げていく弱虫野郎だ。 「いやいや何言ってんの。喧嘩とか痛いし怖いじゃん!」 「…まあな。」 痛いのは否定しねぇな。 相手のパンチが当たり所悪かったりでもしたら腫れは引かねぇし。 最悪骨折とか大怪我だしな。 「…ひぇやだわー」 「ってもそこまで骨のある奴いねぇし。」 しかし今年の春やってきた奴は違った。 「…おい見ろよあの赤髪。肌の色ちょっと違くね?異国の血でも入ってんのか白人って奴だろ…」 「…あぁ?」 赤髪…? 俺は言われた方を見た。 思わず目を見開いた。 一瞬にして毛が逆立つような気分を感じた。 「…どした?織田」 「お前…分かんねぇのかよ。」 アイツ大型の蛇だぞ… 「え?!」 呑気に欠伸をしながら周りの取り巻きの話を聞いてるのか聞いてないのか頭を撫でこっくりこっくりしている。 2つの真っ赤な目がふと俺へと向くと、眠そうな半眼だった目が見開き、笑う。 「なあんだ。ここには[可愛い猫ちゃん]がいんのか。」 「…テメェ」 俺が一番言われて腹立つ事を…! キッと睨みつければ男は笑う。 「あ、すんません先輩。分かっちゃいましたぁ?」 ニヤニヤしながら俺へと近づく生意気な蛇。 取り巻き達が慌て出して止めようとするもその手を軽く振り払い俺に歩み寄るのを止めない。 「先輩ー名前教えて下さいよー」 「誰がテメェなんかに…」 「今ここの一番って織田忠義って名前なんでしょ?もしかして先輩の事ー?」 「…」 「あぁ図星かー」
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