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8時40分過ぎ、晩御飯を食べ終え部屋に戻る。
もう、お風呂入って歯磨きして寝たい。
けど、課題が終わってないため寝れない。
「はぁ……大変」
お風呂に浸かりながら呟いた。
正直、慣れない生活にどっと疲れが増している。
それに、先生からプレッシャーを与えられ余計に疲れてしまう。
私のお母さんが、プロのピアニストだったからって、私がお母さんみたいになれるなんて大間違いだから。
何で大人はそこを分かってくれないんだろう。
もう少し、私の気持ちも理解してほしい。
それから10分後、お風呂から上がり、ショートヘヤーをドライヤーで乾かし、歯磨きをして、美乃里にお風呂から上がったことを伝えた。
「美乃里上がったよ。」
「わかった、じゃあ入ってくるね」
「はーい」
自分は勉強机の椅子に座りコンクールで弾く曲の楽譜を確認した。
口でリズムやメロディーを確認する。
このとき私は、お母さんのピアノを弾いている姿を思い出していた。
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