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そのあと、掃除が終わり親友の相澤美乃里と教室まで戻っていた。
美乃里とは、中学生からの付き合いでお互い、音ノ坂高校に進学するという目標が同じだったことから、仲良くなった。
しっかり物で、頼りになる親友だ。
「向日葵。また迷子?一緒に掃除場行こうと思ったのにいないから…」
「そうです……深く反省してます」
「まぁ、いつもの事だけどね。てか、さっきの人って上条悠希先輩はだよね?」
「え!あの天才バイオリンニストって言われてる?」
「そう。気づいてなかったの?」
「うん……」
まさか、案内してくれた先輩が上条悠希先輩だったなんて…
でも、どうして上条先輩はWinterバイオリンコンクールに出ないって言ったんだろう…
本当に人違い?
いや、あれは絶対5年前に聞いた音色だ。
間違えるはずがない。
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