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放課後、1時間ぐらいピアノの練習を終え、寮へと戻り、自分のベットにダイブする。
美乃里はまだフルートの練習をしてるため、部屋には戻っていない。
本当は、自分も2時間ぐらいは練習をしようと思ったが上条先輩のことが頭をよぎり、集中が出来なかった。
「はぁ……あと1週間でコンクールなのに…」
新入生は、入学してから1週間ぐらいたった頃、校内にある演奏ホールで演奏をすることになっている。
まぁ、軽いテストみたいなもの。
「上条先輩……どうして隠す必要があるんですか…?」
私は、独り言を呟いた。
クラスの上条先輩ファンの女子から、上条先輩は、絶対に人前でバイオリンを弾かない。そして、必ず人気が少ない時に練習するということを聞いた。
自分が聞けたのは、たまたま運が良かっただけということ……
運が良くないと、あの音色は聞けないのかな…
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