ネジが外れていた時代~最終回なのだ~

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ネジが外れていた時代~最終回なのだ~

注釈:もともとここにビビる大木さんいました。 こんばんみ  すごいです。  ひとつのエッセイにビビる大木が三回出てきたこと、おそらく史上初の快挙です。  ちなみに本人のブログ『ビビる大木のはじめましてこんばんみ。ブログ』すら2012年で更新が止まってます(・∀・) 5d24f6ae-42fa-4204-ac78-ba3671cffef2  放置  ということで、  ネジが外れていた時代。  がっつり放置してました。  一応あらすじを↓  大学の授業中にアンパン食べてから鳥取へラクダに乗りに行き、いつの間にか東京に行っちゃって、旧友たちにないがしろにされたり神対応を受けたりしてるうちに、ホスト星那が誕生しました(・∀・)  ちなみに、たぶん、皆様が想像してる世界とは全く違うと思います。  実はね、この最終回、ずっと前に書いてたんです。  ただ、自分で胸糞悪くなっちゃいましてwそれで公開するのためらっちゃって放置してました。めんご。  ひとつだけ。  わたし、この当時と全く人が違いますので、どうかご容赦を_(._.)_  では、あの当時のリアルをどうぞ↓    やって来ました。  クラブミラージュ。  そこにいた、かまいたち濱家に似たオーナー?だったのか?に名づけられましたよ。 「お前さ、星那(せいな)だよ。星があるかもしれないって思うだろ? 星那(せいな)だよ」  星があるかもしれない。  ホシガアルカモシレナイ。  全くもってピンと来ませんでしたが、オーナーなのか何なのかも分からない濱家もどきは、唇の端を上げながら得意気に笑っております。  ほんで、強そうじゃないけど、なんだか変な怖さオーラを放つ濱家もどき。  仕方ない。  星那、きみに決めた! 注釈:もともとここにポケモンさとしいました。  覚悟を決めました。  ということで、星那という四股名を頂戴した山城木緑。  ホストになりました(・∀・)テッテレー  ちなみに、この初日、たまたま木下くんが一度電話をくれました。(同じ大学の起こしたりしてくれた友人) 「生きてる? あんたんとこ、すごいチラシ溜まってたよ」 「ありがと、生きてるよ」 「どこで?」 「東京だお」 「だお、とかいいから帰ってきなさい」 「帰るお金も、ヒッチハイクする根性もない」 「じゃあ、どうしてんだ、きみは」 「ホストになって、京都に帰るお金を作ってるよ」 「冗談いいから、帰ってきなさい」 「冗談じゃないよ。辛いよ、木下」 「…………え、嘘でしょ」 「ほんま」 「いやいや、マジでなにしてんの」 「めんご」 「振り込むから帰ってこい。あとで返せ」  なんて良いやつ。  わたしの周りは優しさでできています。バファリンよりも。  結局、口座番号が分からないので、有耶無耶に木下との会話は終わりました。  はてさて、ホスト生活に戻します。  今はテレビなんか観てても違うんだろうなと思いますが、当時は六人くらいでマンションの2LDKの部屋に入れられました。寮みたいな。  当時は逃げないようにするためだろうなぁと思っていました。実際そうでした。  その住まいはまた案内してやるとのことで、いきなりお仕事しろとなりました。  モテんことはない。なんとかなるだろう。  わたし、根拠のない自身とともに、誰か知らん人が置いていったスーツに身を包みました。(普通スーツくらいは自前で持ってくるらしく、めちゃめちゃに呆れられました)  さあ、人生、経験だ。  やるっきゃない。  と、濱家もどきが煙草の煙を吐きながら言いました。 「あ、お前、最初の服にやっぱ着替えろ」と。  ?  なんのこっちゃと思いつつ、カットソーに着替え直すと、濱家もどきのひとつ下と言えば良いのか、頭をガッチガチに固めた鬼太郎のような髪型のホストがわたしに鞄を手渡してきました。 「ここに持っていけ。ミラージュですって言え」  そう言って、鬼太郎は地図を渡してきます。(ちなみに鬼太郎は髪型は変だが、だいぶカッコ良かった)  その時はね、なーんも考えずにこの鞄を運んでました。  リュックとか、普通のボストンバッグ風の鞄とか、何回か運びました。  ……  ……  皆様も今、お思いでしょう。 『あんた、何を運んじょったんよ?』  ……ねえ。  今思うと、恐ろしすぎます。  中は見るなと言われていたので、中は見ませんでした。届け先は正直そのまんま怖いところだったり、バーだったりでした。  おそろしや((((°А°”)))))))  あの時、わたしはいったい何を運ばされていたのか。  採れたての卵だったと信じています。  落とすなよって言われてたし(・∀・)  はい、どうでしょう。  引いてませんか?    カンブリア宮殿よりリアルに突き進んでおります。さすが最終回。  うーん、ここからは気分を害される方もいるかもしれません(>_<)    ま、とりあえず……ほんとのこと書きます。  接客などは、ずーーーっとさせてもらえませんでした。先輩の隣につくなんてこともありません。  じゃあ、何をしてたのか。  濱家もどきが言いました。 「星那、お前、女いんのかよ。連れてこい」 「いえ、こっち来たばっかでいないっす」  この時は怖かったのでハッキリと覚えてます。  バックルームはかなり広くて20帖くらいはありました。そこでわたしたちは座ったりメイクしたり、ご飯を作ったり食べたりしてました。  そのバックルームの奥に廊下があって、手前の部屋に濱家もどきがいました。そこに二日目に呼ばれて言われた言葉がそれでした。  そして、 「じゃあ、女作ってこい。ナンパすんなよ。彼女を作ってこい。そこからだ」 「あ、はい」 「……………………おまえ。どっかで声かけようとしてるな。分かるぞ俺ぁ。ちげえよ。普通に女作ってこい」 「はい」    これね、今まで色んな怖い体験してきたんですけど、異色の怖さだったです。  あ、これ、道行く女性に声掛けて連れてきたら殺されるかもしれないって。本気で本能がそれをやっちゃいけないって。そう思いましたね。  でもね、反対に、本当に好きになったり好きになってくれたりした女性が、必ずお金を使うことが確定しているってことだったんですよね。  なんというか、どえらいところに来てしまった。心からそう思いました。(現代ではどうか知りません)  それからは斡旋されたバーでバイトすることとなりました。ここで金づるを捕まえろということだったようです。  人間性疑われるかもですが、むちゃあっさりと彼女ができました。  そこからは、うーーーーん、言わんときましょう。  ※尻すぼみでごめんなさい(>_<)  やっぱ書けんでございます。  なんでしょうね。辛かったです。  なんて言えば良いのか、闇金ウシジマくんの古い版のような世界を過ごしました。  キツかった。  かといって全く稼げもしませんでした。ていうか、ご飯もらえるだけでした。おそろしや。  わたし、今となってはかなり優しい大人になりました。もともと弱いものいじめとかすごく嫌いだった一方、ネジが外れすぎていて、とんでもない行動を取ったりもしてました。  ですが、大人になるにつれて、周りの大切な人を失ったりとか、色んなことがあって自分と他人を同じ比率で大切にする人間になろうと思いました。  その考えに至った理由の片隅に、この数ヶ月の経験もきっとあったと思います。  結局、最後どうなったんだ。  だけは、お話しましょう。  ……八江くん……  八江くんに会いたくて仕方なくなっていました(•ө•)  が、事情があって、店とマンション以外には行けない生活でした。電話やメールもできない。そんな生活が3ヶ月以上続いてました。  と、ここで一緒に働いていた最初にわたしを誘ったホストが、ふと声をかけてきました。 「お前、頭良いんだろ? 逃してやるから速攻新幹線乗って帰れ」  名前も知らんのに、ありがとさん(´;ω;`)ブワッ  おそらくは三浦が言ってくれたんだと思います。  どこをどう帰ったのか忘れましたが、3万くれて「給料」って渡されたのは覚えてます。安。  ちなみに、八江くんは一度京都に来ました。御礼に八ツ橋の試食をたくさん食べさせました(・∀・)  そしてわたしは当然の如く留年し、単位互換制度を使って女子大の授業を受けまくって単位を取るという、大学史上ワースト100には入ろうかという生徒として、無事卒業しました(*´σー`)エヘヘ 86adb431-2bee-45ec-b098-1faa761a286f  奇跡的に当時6人入れられていた部屋の写真が一枚残ってましたw  雑然さが分かるでしょうかw?  こうして記憶の断片を久し振りに探ると、よく今は普通の生活できてるなぁと思います。  今となっては、貴重な人生経験と言えますが、まー、もう一度やったら1,000万と言われてもやりません。  お若い方、誘われてもやらないように(今は知らんですけど)  はい。  消化不良かもですが、これにてネジが外れていた時代、おしまいです。    とりあえずこのエッセイ、真面目過ぎると思われてるんじゃないかと、ある程度こんな人間ですと晒そう。そう思って書き始めました。  で、  晒し過ぎました(・∀・)  まぁ、そうそう大きなネタは他にはないかなぁ? とも思うので、一旦次回で『ハトの巣って見たことなくない?』は終えようと思います。  次は『スズメの巣も見たことなくない?』をお送りします/嘘  では、ごきげんよう☆
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