ねごと そして、ナウシカへ

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ねごと そして、ナウシカへ

注釈:もともとここに鈴木雅之さんの堂々たるライブシーン画像ありました。是非、ご想像を。  挨拶代わりです。    皆さん、エブリスタ10周年企画リアル妄想コンテスト書きましたか?  難しかったけど、楽しかった。あれは大喜利的センスもいるし、書く脳が鍛えられた感じです。  1,000文字でも皆さんの特徴が出るのが面白い。  とりあえずエブリスタさん10周年おめでとうございます。  あたたかいサイトだと思います。ほぼ不満なんてないです_(._.)_  はい。  真面目なん、おしまい。  皆さんは授業中に居眠りしたこと、ありますか?  わたしはそんなにいつもいつも寝てたわけではないんですが、たまに寝てました。その9割が世界史でしたね。  まるで世界の偉人たちと会ったことがあるように話すおじいちゃん先生で、地理メインのわたしにとって、世界史はサブだったため、眠くなったら遠慮せず、なかなかぐっすりと逝っておりました。  一度寝ると、もう現実世界とは断交します。  その日は世界史ではなく、英語Aの授業中でした。 「山城、がっつり寝てるな」 「英語Aで寝れるのがすごいな」  クラスメートはそんなことを話していたそうです。英語Aの先生はなかなかに怖い先生でした。  国語や地理など、他に睡眠タイムはあるはずなのに、何故か世界史と英語Aに弱い山城木緑。  授業終盤、さすがに先生に見つかりました。うつぶせで寝てるから当然。 「おい、起こせ」  ドスの利いた声で隣の石井くんが任命されました。  石井くんがわたしをちょんちょんと突っつくと、わたしはビーチフラッグのスタートのごとく、ガバッと顔を上げました。  ああ、山城ったら怒られるよ。そんな雰囲気を教室が包んだ瞬間、それを一変する大声が響き渡りました。 『一休どのーーーー!!』  寝言です。  しかも、叫び。  しかものしかも、起きた後。  自分も自分のその大声に驚いて、ぴょんと椅子から飛び上がりました。(そこの記憶はある)  いや、お前が驚くな。    唖然:予想していなかった事に驚き、あきれて言葉が出ないさま  まさに意味そのままに静まり返る教室。  先生が何とか口を開きました。あまりに予想外の叫び寝言に、怒りがどこかへいった様子。 「何を言いようとや、お前は」 「……夢で新右衛門さんになってたかもです。すみません」 「立っとれ」 「はい」  何の文句もなく、チャイムまで立ってました。  ちなみに、別のお話。  高校の頃は、他にも、教科書の内側に漫画をどれだけ隠せるかチキンレースというものが行われていました。  スラムダンクなどのあのサイズは1ポイント。  大判コミックは基本2ポイントに、はみ出しセンチに応じたポイントが与えられていました。確かそんな感じだった。  ジャンプやマガジン、サンデーは3ポイント。    まずはスラムダンクやマインドアサシン(懐かしい)などから、チキンレースが始まります。  そっと鞄から、前日に家から用意してきた漫画を抜き出すクラスメートたち。  スラムダンクをひょいと教科書の内側に入れて1ポイント。るろうに剣心を教科書に挟んで1ポイント。  着実にコミックでポイントを稼ぐ猛者たち。  これは、確実に大判コミックかジャンプなどの週刊誌が勝敗を握る。  皆がそう確信していました。  ちなみに、ルールとして、笑ったらマイナスポイントなので、わざと表紙で笑わしにかかる策士もいました。  地獄先生ぬ~べ~の3巻ばかり鞄に入れている者。さすがに4冊目で全員からマイナスポイントを奪っていきました。あれは強烈に面白かった。  素晴らしい根性。この対決で笑わすためだけに同じコミックの同じ巻を結局5冊購入していたという気概や、武士にも通ずるものを感じました。  そして、ついにその出番が。    雄三くんという、クラスでナンバー1の面白い生徒が勝負を決めにきたのです。  鞄に入りきらなかったのか、部活のバッグをごそごそ探っている。  取り出したは、まさかの『AKIRA』。  で、でかい。  ほぼこの時点で誰も黒板を向いてません。完全に教科書からAKIRAがはみ出している。必死で笑いをこらえる一同。  だが、これで勝負は終わりません。  もう一人の猛者、三浦がすさかず挑戦の姿勢をとっていました。紙袋をごそごそして、取り出したはまさかの『風の谷のナウシカ』  圧倒的でかさ。  驚異的なはみ出し。  悠々と古文の教科書から顔を覗かせるナウシカ。  古文の教科書の倍ほどあり、がっつり『風の谷のナウシカ』という文字がはみ出している。わたしも含めみんなが太股をつねって笑いを我慢する地獄の時間。 「オームを止めて」  もうほんと、オームが暴走してました。  たたみかける三浦。  もう古文の教科書の前に月刊マガジンを置いちゃって勝負あり。  うんと、  面白かったです。 「おい、君、エブリスタでこんなエッセイ書いちゃダメだよ」 注釈:もともとここにあばれる君の「自分はそうは思いません」の画像ありました。  うんと、  じゃあ、  おしまい。
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