3.「愛をもってつかえなさい」(新約聖書~ローマ人への手紙~)

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 (「愛には偽りがあってはなりません。」) (!? え?なに?うるさいわね~~!集中できないじゃない!) 十字架神に悪態をついた瞬間、思わずセンスアーレの舌先がロードの喉まで入ったようだ。 ・・・・! ゲホッ!ゲェッッホオ!!プゥハア~~!! ひどい咳き込みをしながら、芦田ロードが目を覚ます。 「! ぁあっ!! てめえはセンスアーレ!!また来やがって! あ、悪霊退散!!か、神の名において・・・・」 身をよじってテーブルに置かれたままの十字架に腕を伸ばす。 先から度々の説教で私の恋愛タイムを邪魔している、うっとおしい十字架に。 伸びたロードの右腕と上半身に寄りかかりながら、胸を押し付ける。 (いいの!このままでいて。命まで獲ったりはしないわよ。 ・・・・今夜は。) 「こ、今夜はだとお!?じゃあ、結局いつかは俺を殺しに来るんじゃないかよ!このオカマ悪魔野郎!!」 声を張り上げるロードの胸元に自らの胸を擦りつけながら、 (ほ~~ら、ほら、ロードの好きなおっぱいよん。ほ~ら、ほら、静かにして♡) 「・・・・。あら。確かに気持ちいいけど。・・・・ いやいや、神様なんとかしてくださいよお!俺は明らかに悪魔に誘惑されてんですよお?!ほらあ、現行犯でしょ、現行犯!」  (「すべての人と平和にすごしなさい」) 「・・・・いやいやいや、そういうことじゃなくて!」 (そう!これ。この油断だらけのまったりした雰囲気。 にぎやかだけど平穏な感じ。この国独特なのかしら? どうであれ、この時空は壊したくないな・・・・) センスアーレのこの葛藤が続く限り、抱く悩みが解決されることは あるまい。                        おしまい
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