1、その春に

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「邪魔なんだけど。」 そう口にした美少年は、苛立ちを惜しげもなく顔に出し、ポカーンとしていた私に終いには、手でシッシッと払う仕草をする。 ムカッ。 「もっと言い方ってもんが…。」 その時、少年が手にしていたルーズリーフの上部に書かれていた日付が目にはいる。 ◯年5月 ん……………。 2年前? 「少年、今何年?」 すると少年が「はぁ?」と言う顔をするが気にしないことにする。だが次の言葉に驚きが止まらない。 「◯年でしょ。」 はーーーー!? 驚きに叫ぶが煩いと直ぐに少年に叩かれる。 痛い。 夢じゃない。 私は、どうやら2年前にきたらしい。 夢なら覚めてくれ。
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