File57 絶対君主

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File57 絶対君主

 ロードと厄介な契約をもう一つした。  ロードのダークマター、絶対君主(アビスロード)。  このダークマターの対象者は絶対服従と言うふざけた内容だ。  つまりロードに逆らえず、ロードの命令は絶対なのだ。  おまけにこっちの考えは筒抜け、ロードの考えは不明という。  もちろん知っていても知らなくても断っている。  そしたら、 「“これは命令だ。”」 とローディアが言った。  その後は強制的に契約を結ばされ、今に至る。  本来であればライトのダークマター「守るべき者」の効果で毒などの状態異常や精神異常、支配を無効果出来る。  信頼関係が築けていなければ、ダークマターを継承することは出来ない。  ではなぜ、ロードのダークマターが俺には効いたのかと言うと、クレストの「呪い」が原因だ。  城内の廊下。 「………で?今日はどうするんだ?」 と聞いてみる。 「これから会議がある。貴様にも参加してもらう。」と言い出すロード。 「他の奴らが納得するわけないだろう。特にお前の臣下が。」 「俺が法だと言ったはずだ。誰にも言わせない。後、俺とお前だけの時だけ、敬語は使わなくていい。」 と聞く耳を持たないロード。 「はぁーーー。」頭を抑える。  しばらくすると 「どうなっても知らないぞ。」 と腹を括った。
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