8人が本棚に入れています
本棚に追加
/32ページ
File58 会議と空席
「貴様の席は俺の隣だ。」とロード。
長方形のテーブルとダークブルーの椅子がいくつか。
俺とロード以外はもう集まっている。
ロードは一番奥の席に座る。
ロードはそこに座れと言わんばかりにこちらを見ている。
言われた通りにロードの隣の席に座ると、どよめきが起こる。
竜は仕方なく
「ロード様。臣下に説明していなかったのですか。」とため息まじりに言った。
会議が終わると臣下の一人が
「傭兵風情がなぜここにいる!」と言った。
竜は冷めた口調で
「文句があるならロードに言え。俺に聞くな。」
と苛立ち、突き放した。
「ロード様はなぜこんなやつを!」
と悔しそうだ。
それは俺が聞きたいくらいだ。
なぜ、何百年も空席だった元帥の座を俺に渡した?
悪用されると考えなかったのか?
発言力を持ち始め、暴走するかも知れない。
軍のお偉いさんと顔合わせを終えると、執務室のイスに座り、さっきの出来事を振り替える。
新しい黒い軍服に袖を通し、ロードと共に会場に向かった。
予想通り反発してきたのでロードに許可を取り、実力でねじ伏せた。
頭を踏みつけると
「これはロード様の決定事項だ。文句あるか?」
と踏みつける力を強くしていく。
その後は問題なく、無事に終わった。
最初のコメントを投稿しよう!