File58 会議と空席

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File58 会議と空席

「貴様の席は俺の隣だ。」とロード。  長方形のテーブルとダークブルーの椅子がいくつか。  俺とロード以外はもう集まっている。 ロードは一番奥の席に座る。  ロードはそこに座れと言わんばかりにこちらを見ている。  言われた通りにロードの隣の席に座ると、どよめきが起こる。  竜は仕方なく 「ロード様。臣下に説明していなかったのですか。」とため息まじりに言った。  会議が終わると臣下の一人が 「傭兵風情がなぜここにいる!」と言った。  竜は冷めた口調で 「文句があるならロードに言え。俺に聞くな。」 と苛立ち、突き放した。 「ロード様はなぜこんなやつを!」 と悔しそうだ。  それは俺が聞きたいくらいだ。  なぜ、何百年も空席だった元帥の座を俺に渡した?  悪用されると考えなかったのか?  発言力を持ち始め、暴走するかも知れない。  軍のお偉いさんと顔合わせを終えると、執務室のイスに座り、さっきの出来事を振り替える。  新しい黒い軍服に袖を通し、ロードと共に会場に向かった。  予想通り反発してきたのでロードに許可を取り、実力でねじ伏せた。  頭を踏みつけると 「これはロード様の決定事項だ。文句あるか?」 と踏みつける力を強くしていく。  その後は問題なく、無事に終わった。
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