File59 理不尽

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File59 理不尽

 夜。 「と言うわけだ。すまない。」 と竜が謝る。 「すまないって!諜報部などはどうするんですか!?」とライト。 「対して変わらないさ。シルバーに任せる。そう心配するな。時々そっちに戻ってくる。じゃあな。」と無線をきった。 「待たせたな。食べよう。」 とロードに話しかけた。 「なぜ俺がこんな目に合わなければならないんだ?理不尽だ。」と竜が肩を落とす。 「それが貴様の役目だ。」 とロードは無慈悲に答えた。 「このままだと死人が出るがいいのか?」 と言ってみる。 「貴様に非が無ければな。俺が審判を下すだけだ。」とロード。 (竜。体を貸してくれ。私がやる。) とローディアの声が聞こえる。 (ダメだ。ここで殺したら面倒なことになる。) と答える。 (君がそう言うのなら仕方ない。) そう言うとローディアは精神体で現れる。  まあ、幽霊と考えれば分かりやすいか。  と言っても、ロードには見えていない。 「ローディアを実体化させろ。話たいことがあるのだろう。」 とロードは言う。  やはり竜を介して筒抜けだ。 「久しぶりだね。ロード様。私の可愛い竜をいじめないでくれないかい。」 と殺気立つローディア。 「俺のものをどう扱おうが俺の勝手だろう。」 とロード。 「とにかく。これからよろしく頼む。」 と竜。 「当然だ。」 とロードは言ってしまった。  その後のローディアをなだめるのが大変だった。
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