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新型ウイルスがこの国を襲った。
国中の人々を新型ウイルスで感染させ、多くの犠牲者が出た。
競馬も、感染被害防止対策で無観客開催となった。
「競馬をやらないよりましだ。でも・・・」
僕はネット馬券の手続きをした。
口座を作るだけで大変だったが・・・
これで、競馬場に行けなくても馬券は買える。
ネット馬券の手続きをしたのは、もうひとつの理由があった。
「おい、今度のレースはどの馬にする?」
「うーん、血統的に・・・」
「実績ならこれだな。」
競馬場仲間は、パソコン上のオンラインリモート画面での談義となった。
無論、競馬場仲間は皆ネット馬券の手続きを取っているので、競馬予想はオンライン上でもかなり白熱した。
自分の応援しているスペースシップ。
「やっぱり君の本命はこれか。」
「そりゃ、新馬戦の時に大穴獲ったからねぇ。」
「でも、こいつのオッズまた最低人気だよ。本気かよ?!」
ディスプレーの中の無数のワイプ画面の中に写る自宅の競馬仲間に、やはり言われた。
それでも、僕は答えた。
「僕は決めたよ!!絶対ダービーはスペースシップが勝つとみたよ!!
これは揺るぎないっ!!」
「おいおい!大声で話すなよ。」
「飛沫飛んでこっちが感染するだろうが?!」
「オンラインで感染するかっつーの!!」
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