第一夜

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結局、玲の自殺未遂は幸運にも事故だと勘違いされ、玲は病院へと搬送されたのだった。 「俺の名はリザエル=ルーツ、主の命でお前を監視しに来た天使様だ。」 玲のベッドの上、金髪碧眼のテンプレート天使リザエルは空中で胡坐をかいていた。 玲は包帯を巻いた腕で携帯を触っている。 「今日のは貴方がやったの?」 玲は不機嫌そうにリザエルに尋ねる。 「その通り。この先お前がどんな状態で自殺しようとしても運気を高める俺の力、 【運命上昇】で止めてやるからな!覚悟しとけよ!」 リザエルは意気揚々と宣言する。
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