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ぬいぐるみの中に入っている状態で話すのは、流石に失礼だと思い、外に出た。
普通の人なら、ぬいぐるみの中から僕が出て来た時に驚く筈なのに、アイツは少しも驚かず、唯々僕の事をじっと見つめていた。
………おかしな奴。
僕が「誰。」と問いかけると、アイツは自己紹介を始めた。
アイツは今日着任した新任らしい。
…通りで見た事なかった訳だ。
新任でこんな所に来るなんて………。
親衛隊も有名になったもんだな。
どうせ、こいつも性欲を処理しに来ただけだろう…。
と、思っていたら、「此処は何処?」何て聞いてきた。
は?
………それはそれは驚いた。
今まで危惧して、あれやこれやと考えていたのは何だったんだろう。
僕は動揺を悟られまいと、ワザと余裕な態度をとった。
そしたら、センセーは何を思ったか、僕に親衛隊について説明しろ。って言った。
さっきの事といい、あまりに僕の予想を裏切るような質問ばっかりしてくるから、今度は動揺を隠せず、返答するまでに不自然な間を空けてしまった。
そして、センセーの依頼を承諾していた。
いつもの僕なら断る依頼なのに……。
(基本、僕は雛月様と親衛隊の事しか興味は無い)
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