初出勤です

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親衛隊室を出た後、再びピッカピカに磨かれ、 光輝いている廊下に出ました。 …ト、、ト、ト? ゴホン……ウサギサンに道を教えて貰いに、戻った方が良いのでしょうか。 …いやいや、そこまで人に頼ってはいけません。 対価として 「おまえもウサギになれ。おまえは青だ。」 とか言われたら、溜まったもんじゃないですから。 ん〜〜〜〜〜〜〜〜ドン! 「あ、すみません。」 誰かに追突してしまったようです。 ん? 反応がありません。人では無かったのでしょうか。 顔を上げ、私がぶつかってしまった人?を見上げました。 ふむ。 ……微動だにしませんが、これは人ですね。多分。 顔の造形とスタイルが良すぎて、等身大のお人形サンのように見えます。 「!!」 …やはり、お人形サンでは無かったようです。 動き出し、不可思議な動きをし始めましたから。 は!もしや。この人?は最新式のロボットかも知れません。 今の科学技術は侮れませんから。 それでしたら、もっと近くで見たいです。 「あ…あ…か、顔。ちか、ちか………い。」 言語機能も完備ですか……。 まだまだ改良の、余地がありそうですが。 「だ…だか……ら、ヒ、ヒイッ!!ご、ご、ごめんなさい!」 あー。 脱兎の如く、風の如く、ボ◯ト選手の如く……etc 走り去ってしまわれました。 残念です。 あーーーー。本当に残念です。
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