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こんにちは、光尾です。
私の職業は「取材記者」の黒子の存在です。
私はそのことを【暗黒記者】と呼んでいます。
取材の危ない、汚い、怖い部分を請け負う、そういう立ち位置です。
取材というのは、さまざまな土地の下見に行ったり、さまざまな人に会ったりすることです。
いろいろなものに近づき、観察をする。
観ているだけのつもりが、いつの間にか取り込まれていたことも多々あります。
≪人間≫には、さまざまな力があります。
負のものを持っている人もいます。
接しているうちに、負のものを受け取ったり、擦り付けられたり、染められたりするものです。
ごく一般の、ごく普通に見える危ない人というのは、とても多いのです。
それを嫌う人が多く、面白い記事になりそうな現地取材でも、雑誌の編集者も、記者も、あまり近づきたがらない人が多いものです。
それを代理で請け負うのが、私の仕事と言えます。
私は、そんな役割を天職だと思っていました。
表に出て世の中に知れる≪スキャンダル≫≪ゴシップ≫≪ニュース≫はほんの一角です。
むしろ、取材はしたけどとても世に出せない…ということの方が多いんです。
私はそんな危険と隣り合わせの状態になっていることが多いのです。
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