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プロローグ
どうせなら、子猫を拾いたかった。
『好みの女がいないのならば、自分好みに育ててしまえば良い。まだ純粋な子供なら、簡単に出来る。』と言いはしたが、本気では無い。
(間違ったら、ロリコン扱いされんじゃねぇか。)
口にした後ではもう遅い。
第一、子供の世話は面倒臭い。世話をするなら、小猫を飼いたいところである。小さくて、可愛らしい。そしてどこか気ままな、猫の性格は好ましかった。
犬も悪くはない。だが馬鹿正直に言う事をきく奴は、全くもってつまらなかった。
自分の周りに群がる奴等もそうだ。力で勝てないとわかるや、すぐに忠実な犬へと成り下がる。実につまらない。
そんな事を考えてながら、足元に転がっている『それ』を、ぼんやりと見つめた。
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