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食事を終え、予約していた部屋へ移動する。
今夜は全て晴久からのプレゼントであり、雪乃は見たことのない豪華なスイートルームに困惑した。
「すごい……」
夜景、ベッド、バスルームと控えめに動き回りながら、感嘆の声を抑えて晴久を見た。
「最初から同棲してるから、たまに気分変えたいだろ?」
「……こんなに素敵なところ初めてです。夜景も綺麗……」
「良かった。そう言ってもらえると嬉しいよ」
窓に貼り付いて夜景を見ていた雪乃に、晴久は後ろからそっと寄り添い、手を握った。
雪乃も目を閉じて、彼に背を預ける。
「今のうちに見ておくと良いよ。始まったら、すぐに朝になっちゃうから」
“何が始まるの?”と疑問に思った後、意味が分かった雪乃の表情はコロコロと移り変わり、最後にはカアッと赤く染まっていく。
「雪乃」
我慢できず、振り向かせた彼女にキスをすると、それはすぐに深いものになった。
手をとり、腰をとってそのままベッドに連れ込むと、本気になった晴久がジャケットやワイシャツを脱いでいく。
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