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正しいキスの仕方がいまいち分からない雪乃は、目を閉じて全てを晴久に任せた。
ゆっくりと緊張をほぐすように導かれ、ふっと安心感に包まれる。
晴久は今にも食らいつきそうになる衝動と理性の間で揺れながらも、素直に心を開こうとする雪乃を労り、優しくリードした。
「大丈夫、怖がらなくていいよ。酷いことは何もしない」
晴久は雪乃の前髪を分けて、額にキスを落とすと、彼女の胸のボタンを上からひとつずつ開けていく。
「雪乃はそのままにしていていいから」
雪乃は彼の甘い言葉にコクンと頷くと、真っ赤な顔のまま大人しくなった。
彼女の服を開きながら、晴久は、こんなに丁寧に進めるのは初めてだ、とぼんやり考えていた。
それは彼女のことが大切で、壊したくないと思っているからだと自覚すると、より一層愛しくてたまらなくなる。
何年ぶりの気持ちか、いやここまで胸がいっぱいになるのは初めてかもしれない。
晴久はそう思い、雪乃の身体を開きながら、彼女に一晩中尽くした。
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