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「私は大丈夫です」
「体つらくない?」
「つらくないです。初めてのときも覚悟してたんですけど平気でしたし、今も特に何ともありません。痛いって思ってたんですけど、どうしてでしょう……?」
「どうだろう、相性とかかな」
真面目に話し合った後、二人は相性が良いという結論に再び体が熱くなり始める。
溶けるように重なり、深くキスをした。
受け入れることにすぐに慣れた雪乃の身体をじっくりと整える。
「雪乃。明日どこか行こうか」
「えっ」
手を動かし息を上げながら、二人は会話を続けた。
「これじゃ、まるで俺がこれ目当てみたいで嫌なんだ。雪乃と一緒にどこか行きたい」
「……いいんですか?……嬉しい」
「デート。どこ行きたいか考えて」
「あのっ……これを、されながらじゃ、考えるのは無理です……」
「そう?」
晴久はわざと弱いところを攻め、彼女の頭を真っ白にしてみせた。
しかしやがて彼も何も考えられないくらいに没頭し、夢中で雪乃を求めたのだった。
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