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「お前なあ。ビール画像が被さって、肝心の金額が読めねえだろ。売り商品なのに向こうはカンカンだよ!」
「はあ、すみません」
「すみませんじゃねえよ。簡単なチラシだからチェック通さずにお前納品で了承したんだよ。わかってんのか!?」
「チェックは、したんです。でも、そのあと少し席を外した隙に、猫がどこか触って、画像を動かしてしまったみたいです。言い訳のようですが……」
「はあ!? そんな言い訳があるか。そもそも、仕事の邪魔する猫を部屋に入れるな!」
「はい、僕も、別の部屋に閉じ込めたり、ケージに入れたりしたんですけど、一日中泣いて近所から苦情がきたので、仕方なく一緒にいるんです。でも、大抵はおとなしくしてるんですよ」
「知るか。大体、お前はオフィス勤務の時からミス多いじゃねえか。猫ってほんとかよ。見せてみな」
僕は、膝の上でまるくなっていたマリリンを抱き上げ、彼によく見えるよう、マリリンの顔をカメラに近づけた。
「にゃああ」
その時、マリリンの足がマグカップを倒し、キーボード一面にコーヒーが広がった。「うわあああああ!!」
「なに、どうした、お前、なにやらかしたんだ!? クライアントから借りてるマシンだぞ、ふざけんa@gyis&86%#$$%&hjeho())321#$%$54267r-aa4&&%%i26iud@ou54676579t809t==)Hi563%%i26iud@ou54671782979s&((&%$5433990-'%7%43522181805$9-78'(')'(&&%=('&%63%32
突然、彼の姿が消えた。
マリリンが、通話終了アイコンをクリックしてくれたのだった。
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