朝食

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朝食

しばらくすると… ガチャ 少しだけドアが開いた。 佐々木さん起きたんだ。 「あ、おはようございす」 さいばしと小鍋を持ったまま、蓮は佐々木に挨拶をすると、 カチャ…… 静かにドアが閉まった。 ん? 今、佐々木さんいたよね… しばらくするともう一度ドアが開く。 あ、やっぱり佐々木さん起きてたんだ。 「ちょうど、朝ごはんができたところで、そろそろ声をかけに行こうと思っていたんです」 蓮がそう告げると、佐々木は眩しそうに目を細くし、 部屋の中になかなか入らない佐々木は上半身だけドアから部屋の中を覗いていた。 「あの…お聞きしたいことが」 恐る恐る佐々木は言葉を発した。 「そうですね。では、朝食をとりながらいかがですか?こちらどうぞ」 二人分の配膳を終わらせた蓮は、佐々木が座るように促した。 佐々木は一瞬どうするか考えたようだったが、蓮に促されるまま席についた。 2人席に着くと、 「いただきます」 と、蓮は手を合わせ食べはじめた。 誰かと朝食をら食べるなんて久しぶりだな。 少し嬉しさを噛みしめながら、蓮が朝食を食べているが、佐々木は全く手をつけていない。 もしかして…
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