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妖艶 ⑤
「佐々木さんは、これ以上の事をしたいと思って私のシャツを脱がしたんじゃないんですか?」
そう言うと、驚く佐々木を前に、ベットの上で膝をたて、蓮は妖艶にシャツを脱いで見せる。
ゆっくりと…艶かしく…
佐々木の目を見つめ、佐々木の理性が壊れてしまえばいいと願いながら…
「…立花さん…それは…」
蓮から目が離せなくなっていた佐々木がが恐る恐る尋ねると、蓮が佐々木の耳元に近づいていき…
「違うんですか?」
吐息まじりに囁く。
佐々木は蓮のささやきに、ゾクリと肩を震わせ、
そんな姿を見た蓮も、佐々木に激しく触れてほしくて仕方なくなり、佐々木の耳を甘噛みした。
「私は…そのつもりですよ…」
佐々木さんは…どうですか?
蓮は佐々木の首を、つーっと舐め上げると、勢いよくドサッと押し倒され、佐々木から熱いキスをされていた。
余裕のない激しいキスは、蓮の身体全身を性感帯にしたように刺激する。
蓮は佐々木に触れられるたびに吐息は荒々しく熱をおび、
広い部屋の中には、二人が舌を絡め合う、くちゅくちゅという音と、蓮の熱い吐息だけが響く。
蓮の視界には余裕などない佐々木の姿と、蓮を感じようとする瞳は、先ほどまでの優しい佐々木ではなく、蓮を貪り尽くそうとする男の目をしていた。
そして、耳には二人の絡み合う濃厚なキスの音。
蓮はそれだけで達してしまいそうになる。
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