妖艶 ⑧

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妖艶 ⑧

「ささき…さんと…気持ちよく…なりたい」 もっと、もっと佐々木さんを感じたい。 もっと佐々木さんに触れて欲しい。 佐々木さんと繋がりたい。 もっと、もっと…… 蓮の中で、もっとが膨らんでいく。 佐々木さんと一緒に感じて、 もっと俺を感じて欲しい。 佐々木さんはどうですか? 俺をもっと感じたいですか? 蓮はあがりきった息を整えながら、心の中で佐々木に問いかける。 「俺はいいです。もう十分気持ちよかったです…」 佐々木は本当に幸せそうに微笑んだ。 「でも…」 佐々木さんのものが、大きく硬くなってるのは知ってる。 そのままじゃあ、苦しいはずなのに…… 蓮が言いかけた時、佐々木は蓮の額にキスをした。 「本当に…本当に気持ちよかったんです」 佐々木は蓮の頭をぽんぽんとなでた。 まるで子供を宥めるように。 嘘ではない佐々木の微笑みが、蓮の瞳に飛び込んできた。 こんなに大事にされたのは…初めてだ…… どんなに優しくされていても、どこか疎外感があった。 でも、佐々木さんは俺のことを、そのままで受け止めてくれてる…… だから…………
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