どうしようもないくらい貧乏な僕に天使が降りてきた

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お腹、減ったなー。まさか世間がこんな状況になって仕事が無くなるなんて思ってもみなかったよ。 手持ちのお金ももう無いし…。おや、リサイクルショップがあるな。 何か売るものでも無いかな。 親の形見の懐中時計ぐらいだなあ。 「売っちゃえばいいエル」 そうだなあ。まあ形見とは言っても思い入れも無いし…え? 「いますぐお金にするエルよ」 誰だい?金髪、青い肌、赤いマントに白い羽根の君は? 「僕は天使。自己紹介は後回しエル。いいから急いで…」 ほらたいした額には成らなかったじゃないか。 言ったろう?金とは言ってもメッキのコピー品だって。 「おかげで間に合ったエルよ」 何にだい…おや、店の前に黒塗りのリムジンが止まった。 ええ!SPに伴われて降りたの現職総理大臣じゃないか! 「君、天使には驚かないでそっちに驚くエルか」 こういう店の方が掘り出し物があるとかないとか話してるけど…。
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