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兄貴はきっと幸せそうに珈琲を飲んでいる彼の笑顔に落とされたのだろう。
兄貴が一時しのぎであれ、彼を選んだ理由はきっと邪気のない笑顔だ。
兄貴の周りに群がる肉食女子たちにはない、計算されていない純粋な綺麗な笑顔。
それに惚れたんだろう。
彼の笑顔は危険物に違いない。
純真無垢ってコワイ。
嬉しそうにクッキーを食べている彼の方を見ないように団体客が頼んだパフェを真剣に作る俺なのだ。
兄貴‥来ないつもりなのか?
早く来てくれ!と心で願いながら俺はパフェに入れるフルーツをカットする。
彼は、そんな俺を頬杖つきながら眺めている。
俺‥
落とされそうです‥
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