僕の彼女は

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僕の彼女は

僕の彼女は難しい 好きなものだからって喜ぶとは限らない 例えば彼女の好きなチーズケーキを買って帰っても 「またこんな事にお金を使って」とか 「ここのケーキは美味しくないとか度々(たびたび)怒られる 僕の彼女は面倒くさい 色々なものに、彼女なりのこだわりがある 例えば食パンはこのお店じゃないと嫌だとか 美容室はここじゃないと落ち着かないとか それにも関わらず今日はそういう気分じゃないとか その日によって気分が変わる 僕の彼女は恐ろしく怖い 彼女が本気で頭にきている時、彼女は無表情で淡々と反論する 普段のちょっとしたお怒りモードとは明らかに違うその様子に、僕は縮み上がる 僕の彼女は意地っ張り 好きなものを好きと認めるのがとっても苦手 いらないものはきっぱりいらないと言えるくせに 好きなものに手を伸ばすのは恥ずかしいらしい なぁんで(きみ)がいいんだろうなぁ よく「恋人の何処(どこ)が好き?」という質問があるけれど 僕はいつもここが好きって一言(ひとこと)で言い表せない だって君は 難しくて面倒くさくて怖くて意地っ張りで、とても難点が多いから でも (おこ)りながらも「ありがとう」と言ってくれたり 満足いった時のちょっと得意そうな表情(ひょうじょう)だったり 文句を言いながら僕の望みをきいてくれたり ちょっと困った顔で僕にだけ甘えてくれたり 時折(ときおり)予想外の小さな事で喜んでくれたり そんなところがかわいくて、君に何でもしてあげたいって思うんだ 結局君がいい理由は「君だから」なのかもね だから今日も、僕は君の一等(いっとう)近くにいたいのだ
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