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世界観・登場人物解説的
<世界観>
(解説の必要があるかどうか……分からないのですが)
●一般的に、「Dom/Subユニバース」とはオメガバースのように、主にBLの二次創作において登場する特殊設定の一つ。発祥は海外の二次創作。
詳しい解説は、PixivさんのDukduk様(Dom/Subユニバースのススメ)、エブリスタさんのあいま様(How to dom/subユニバース)などなど。わたしも勉強させていただきました(ありがとうございます!)
以下、本作の「Dom/Subユニバース」用語の日本語呼びは、作者が勝手につけたものです。
この話は――
●「ダイナミクス」という「特性」を強く持つ人間が増え、性別にプラスした第二の性別が認識されている世界。
ダイナミクスを持つ人々も、それほど少ないというワケではない。パラレル日本。
●【主】:一般的Dom/Sub用語でいう「Dom」
「従」を支配する欲求と能力を持つ。
特徴
・お仕置きしたい
・褒めてあげたい
・守ってあげたい
・信頼がほしい
● 【従】:一般的Dom/Sub用語でいう「Sub」
主に支配されたい欲求がある。
特徴
・お仕置きされたい
・かまってほしい
・褒めてほしい
*ドムもサブも、長期間、特性的な欲求を解消できない場合、オメガバースのヒートみたいなものやら不調みたいなものやらが発生するらしい(一般的には)。
●【両性】:一般的Dom/Sub用語でいう「Switch」
ドムとサブ、どちらにもなれる特殊な性別。
出現率は低い
●【無性】「ユージュアル」とも
ドムの特質もサブの特質も持たない人たち。まあ、多数派か。
●【主】と【従】の間に必須の行為
それぞれの本能に基づいた、特殊なコミュニケーション(「お仕置き」、「プレイ」)を行う。
ドムは、【命令】という一連の特殊な用語をサブに対し発する。
サブはコマンドを出されると、本能的に従わざるを得ず、従うことによりたまらない快楽を味わう。
ドムは、サブが悦びのうちに服従することで、本能的な満足を得る。
これは、それぞれの性質によるもので、「つがい」のような相手でなくとも、【睨み】という圧力を用いて、ドムはサブを従わせられる。
コマンドを用いたドムとサブのやり取りを「お仕置き」、「プレイ」と呼ぶ。
ちなみに「プレイ」≠「セックス」
【お座り】:一般的Dom/Sub用語でいう「Kneel」
ドムが使う【命令】用語のひとつ。
命じられたサブは、ぺたりと正座を開いた「割座」、いわゆる尻と内ももを床につける「ぺったんこ座り」をする。
コマンドを発するドムの目力=【睨み】という圧力によってサブは座りたくなってしまう。
その他、コマンドはたくさんあります。
Presentなどは、「局部を晒せ」というコマンド……
詳しくは、他サイトの解説記事などご参照ください。
●関係用語
【睨み】:一般的Dom/Sub用語でいう「Glare」
ドムがお仕置き中や、アフターケア中、または他のドムとの力量関係の競り合いの時に発する、目力のようなのようなもの。
グレアを浴びせられたサブは、身体が震えてしまったりと恐怖に飲まれる。
程度や場合によっては、刺激的でムネキュンになることもあり、罰となることも褒美となることもある。
ドムの序列(ランク)はグレアの強さによって決まる。
【ご褒美】:一般的Dom/Sub用語でいう「Reward」
ドムが命令をきいたサブに与える褒美やいたわりのこと。
【合言葉】
ドムの行為が行き過ぎてしまわないよう、ドムとサブの間で決めてある合い言葉。
サブがこれを口にすると、ドムはそれ以上の行為ができなくなる。
中断は、ドムの義務的なもの。
【アフターケア】
ドムがサブに対して、コマンドを用いたりしたお仕置きのあとにケアすること。
要は、よしよしヾ(・ω・`)することかいな?
良識あるドムは、これをプレイ後の必須とする。
これを欠くと、お仕置きやコマンドでドムに依存しきっていたり、快感を得ていたりして脆弱な状態のドムが、トリップから戻れなくなってしまう。【ドロップ】(バッドトリップ)しちゃうわけです。
【スペース】:一般的Dom/Sub用語でいう「Sub space」
ドムによるお仕置きやアフターケアの最中に、サブが完全にドムにコントロールされてしまうこと。 頭がお花畑状態になる。サブをトリップさせること。
サブを「スペースに入れる」(トリップさせる)のは、結構技量がいる。
信頼関係や、サブの性質などにより難易度は異なる。
【首輪】:一般的Dom/Sub用語でいう「Collor」
主従関係成立の証としてドムがサブに送る首輪のこと。
主従関係の成立については、作品によって、結婚に近いような制度であることもあり。
一種の婚前契約的なものだったり、さまざまらしいです。
【契約】:一般的Dom/Sub用語でいう「Claim」
主従となるよう、ドムがサブに要求すること。プロポーズ的なヤツ。
【ディフェンス】
ドムが自分のサブに危害が加えられた時や、ちょっかいを出されたりする時に陥る状態。
過剰に保護しようとして周囲に対し暴力的になってしまったり、グレアを飛ばしまくったりする。
【ドロップ】:一般的Dom/Sub用語でいう「Sub drop」
スペース(トリップ)の対となるサブの状態
いわゆる「バッドトリップ」
ドムとサブの間に信頼関係が築けていないときや、ドムがお仕置きの後サブを放置し、ケアを行わない場合等に起こる。
幸福感よりも緊張や不安が高まってしまい、サブが疲労感、虚無感を覚えてしまう。
SMプレイの知識があるかたなら、そのプレイをイメージしていただければ近いかと……(それが、実世界に持ち込まれている感じ)
なので、主の責任の方がずっと重く、非常に大変
すべては従の同意に基づく「支配」となることが世界観の基本にあるようです。
とはいえ、この話の主人公は、たぶん模範的なドムやサブにはならないはずなので……
なんとも、説明のしにくいことでした。
<登場人物>
津守(ツモリ)
ワケアリ性癖の元警官。
めずらしい「スイッチ」。(ダイナミクス的性別として両性)
目茶苦茶ドハンサムで、長身。
これまでは、ドムでもサブでもなく、【無性】として生きることが多かったが
なぜか【従】となり、七趾を【主】として求めるようになった。
七趾のことは「ナナ」と呼んでいる。
七趾(ナナシ)
弱小探偵事務所の所長(ひとり事務所)。元ヤクザの常識人。
「主」性。
とくに目立つ外見でもなく、普通の三十路男(ただし、元ヤクザっぽさはどこか抜けない)。
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