人気者の彼から指名を受けました

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「そんな……。私なんてそんな風に言ってもらう価値なんて……」 「否定しないでよ。モデルをしてくれてた時間、鮫島さんと居て思ったもん。やっぱり鮫島さんは優しくて温かい人だって」 「ええ……っ」  ストレートに告げられると照れ臭い。   「そんな優しい鮫島さんだから、今度は俺の彼女に鮫島さんを選びたい」  西田くんのストレートな言葉はまだ終わりではないらしい。 「好きだよ、鮫島さん」  真っ直ぐに告げられた想いに、胸が跳ねる。  私と正反対の西田くんには元々憧れに近い気持ちがあったけれど、モデルに選んでもらって、ともに時間を過ごしたことで、私も西田くんと同じ気持ちを抱くようになっていた。  少なくとも、モデルを終えてしまって寂しいと感じてしまうくらいには。 「……私も、西田くんが好きです」  *END*
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