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「ハッハッハ。冗談ですよ。ちょっと怖がらせて見ました」
「驚かせないでくださいよ」
「すいません、取材なんてもの初めての経験で、この先に作る予定だったプラットホームの残骸跡がありますよ。行ってみましょう」
私はニコニコ笑い、またカツーンカツーンと進むと、男は
「私も怖い噂を知ってますよ」
「へえ、どんな?」
「そいつは、血に飢えた殺人鬼でね、取材と言いながら廃墟や、ここの様な地下空洞を案内させ、ナイフで滅多刺しするんです。記念にカメラで撮影してね、
殺害の快感、血に魅せられた彼も闇の住人の1人といった所ですか……」
「フッ。記者さんの話の方が、よっぽど現実的で怖いですね」
「でしょ。私と貴方、どっちが本当の噂なんですかね?」
「さあ…。ただ、この空洞を無事に出た者だけが真実を言っている、とゆうのは、どうですか?」
「面白いですね」
我々は、真っ暗な空洞を足音を響かせ進んだ。
そこは、まるで地獄に通ずる穴のように果てしなく続く、終わりのない闇と供に……
おわり
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