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「エネルギーとは?」
私は訊きます。
「端的に言えば、彼女自身の性欲です。女の子も14歳になれば当たり前に性欲を芽生えさせ始めています。ですが、だいたいは抑えつけられている。それが親の手前だったり、自分がそのことを汚らわしいと感じていたり、で」
占い師さんは続けます。
「あの少女(14歳の)は、実はものすごく性欲のエネルギーが強いのね。性欲というと、淫猥な言葉に思われるけど、でも”生きるエネルギー”だからね。生きようとする生存欲求が強いというわけ」
「なるほど。分かります」
私はうなずきました。
占「村の女の子たちが魅力的なのは、その生存欲求が強いからなのよ。だから瞳が輝いていて美しい。でも、実際には村の男たちの生存欲求のほうに虐げられてしまうから、屈折してしまうのね。屈折させられてしまうの」
光「はい」
占「女の子たちは自分が望むように、生存欲求を果たしたい。でも男が力づくで自分の欲求を優先させる」
光「変な話になりますが、村の女性というのは、その性交で自分の欲求を満たすことは絶対にできないのですか?」
占「男が自分を抑制せず、すべてを解放させたらどのようなことをするか知ってる?」
私は言葉に詰まってしまいます。
村の男性たちの屈折した性欲を思い浮かべます。
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