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それと同時に、【太陽の子】なのに【月の子】の生活を強いられていた女の子の生活変換も行われました。
その女の子は初めのうち夜に眠りませんでした。
夜に起きていて、昼間けだるそうにしているのです。
夜になると、「淋しい」と言い、私や占い師さんのそばにやってきます。
そして、手を握ってきて、私の手を自分の膝の上に置きます。
このようなしぐさもすべて、「偽の月の子の証」と占い師さんは言いました。
女の子は私の手を自分で握ってくるのに、私の手の皮をつねったりします。
私の指を口に運んで、口に含んで、そして噛みつきます。
敵意、なのでしょう。
人と見れば、(性的なこと)を強いるものだと決めつけていると言います。
その敵意を随所に示しました。
私の手を引き、水辺へ行きます。
そして、そこに私を突き落とします。
走って逃げて、占い師さんを呼びにいき、「助けて」と言います。
私のことを助けてあげて、と言っているのです。
引きあげられたびしょ濡れの私に対して、涙まで流していて、「かわいそう、かわいそう」と私を撫でるのです。
「あの子はこれを無自覚のうちにやっているのよ」
と占い師さんは言いました。
精神的なものがバラバラになっている状態の少女たちなのです。
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