【エログロ注意】特殊運の村【選ばれたい少女たち】光尾取材メモ

棒状のものに敵意？

月の子にさせられていた少女は、特に、”指”や”長いもの”に敵意を表します。

「指や棒状のものは”男性器”の象徴だから」
占い師さんは言います。

「先生はフロイト主義ですか？」
私は訊きました。

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「銃」「ネクタイ」など長いものを男性器の象徴とする考え。
精神分析の父・フロイトが提唱。
詳しいことは省き、先を急ぎます。
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「そうではないけれど、でも、彼女たちを観察していると、無意識のうちにそのように捉えているとしか思えないわね」

私が彼女たちを観察していると、象徴などと生易しい捉え方などしておらず、直接的に、”それら”で、厭なことをされた、不快なことをされた、いたぶられていたんだろうなとしか思えませんでした。

生まれつき、【月の子】たちは、彼女ら二人と違い、夜にイキイキとして過ごします。
月灯りが映った水面に足をつけ、ばたばたと水しぶきをあげさせるしぐさも自然で、それは魅力的なのに、演技的にはみえず、痛々しさも敵意も見えないのでした。