棒状のものに敵意?

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「性的なご奉仕というのを少女にさせるのでしょうか」 私は占い師さんを咎めようとしたわけではありません。 その世界にはその世界なりの理屈やしきたりがあるものです。 私は純粋に聞きたかったのです。 「そうよ。でも、あなたはたぶん勘違いしている。というよりも、あなたの知っている世界とは違うのよ。成り立ちが。あなたの想像すること、というのは、あなたが見てきたもの、聞いてきたことに過ぎないの。でも、こっちの世界は違うの」 占い師さんは続けます。 「芸能界は”異界”なのよ。薬物依存、異性依存、性交依存、変態、乱れた性も生(生きる意味)も多いでしょう? それはふつうじゃない世界だからなのね」 私は訊きます。 「なるほど。ぜひ教えてください」 占い師さんは言います。 「生殖質(占い師さんは”ゲルメン”と呼んでいます。)から完全に離脱して、肉体・体質(占い師さんは”ソーマ”と呼んでいます)で戯れる世界よ」 私にはさっぱり理解できません。 「あの世界で権力を持っている男性のソーマを満足させる、ファンのソーマを満足させるために、少女たちのソーマをコントロールするのよ」 ここまで、私が理解できたことは一つもありませんでした。 私は少女たちが芸能界という特殊な世界に放り込まれ、そのなかで、肉体を玩具にされるのか、と早合点しましたが、実はもっともっと入り組んだ闇が、その奥で口を開いていたのです。 1e9175fd-0f79-40e4-b85c-783a13f7b568
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