「キメラ」

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「キメラ」

占い師さんは月の動きによって”調教”と呼べるような少女たちの儀式内容を変えていきます。 私は次第に【郷に入っては郷に従え】精神で、この特殊運の村に馴染んできました。 私は少女たちの【ソーマ(肉体・体質)】の淫乱性を呼び起こし、【ゲルメン(生殖)】の部分を眠らせるための役割を任命されます。 儀式に使用される虫は衛生上の問題で、基本的に使い捨てされます。 私は虫の飼育と、少女たちの”飼育”の一端を担います。 太陽の子はつつましく、風が吹いても濡れる肉体を、そして月の子はいかなる生物も受け入れる包容力と淫性を鍛えていきます。 私はこの村での【怪物】のような存在で、「キメラ」と呼ばれます。 少女たちにも、「キメラ」という種類の人間だと教えています。 そして、「オリスボス」というものを装着させられています。 「オリスボス」と占い師さんが呼ぶのは、作り物の男性器のことです。 707edb2d-f329-4a4f-8d85-d0fecd162b46 この村では、進化しないものは獣とされているため、私にも変化を求めます。 私は【トランスベスタイト(TV)】という状態に変化させられます。
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