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骨をいじれる美容外科医が到着しました。
その日は、【地鎮祭】に似た儀式をします。
まず、村の神の怒りをかわないように鎮め、そばに流れている水(海なのですが、Pさんや占い師さんは断固として”水”と呼びます。)の神を鎮め、太陽と月の神を鎮める小さな祝祭です。
そして、占い師さんとPさん、女性の美容外科医でミーティングを始めます。
【同一部分の比較基準】という、人間の骨格と運気の関係、そして美容外科医の美的感覚、そしてPさんが考える芸能界の売れ筋の顔やスタイルについて、どの少女をどう変えるかを話し合います。
心臓は握り拳を同じサイズ、満腹の胃は足のサイズと同じになるなど、初めて聞く話ばかりでした。
頭蓋骨(頭の長さ…顔の長さではない)のサイズを変える話になります。
「あの子は頭が長いから、運が良すぎるのよ。だから小さくしてちょうだい」
占い師さんはある一人の少女の名前を出します。
「あの子には運のご加護がありすぎて、運が動かないのよ。
だから、頭蓋骨を小さくしましょう」
【運が良いほうがいいわけではない。】
私はメモを取りました。
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