ラブホ

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 俺は夏芽の露で濡れた小さな花びらに唇を重ねて、潤んだ溝を舌先で探る。ピチャピチャとミルクを啜る猫のように。    「ああ……、そこ……あん……お兄ちゃんのエッチ……」  白く小さな真珠が顔を出した。俺はそこに唾液をまぶし、プリっとしたグミのようなそれを舌先で弄ぶ。 「ああっ……」  夏芽の身体がピョコンと飛び跳ねて、しなやかな背中がまた身体が仰け反った。  俺は、妹のその反応がもう一度見たくて、舌先で彼女の真珠を掬う。  夏芽の顔がイヤイヤと左右に動いて、身体がしなやかに仰け反る。彼女の足元のシーツに皺が寄った。   「ああ……、う、うう……んっ」  夏芽の背中がS字の形に反り、ドサリとベッドに着地した。ピンク色に染まったその顔を覆いながら、小さく震えている。  ふうっ、と大きなため息をついて、「ああん」と言いながらイヤイヤと左右に顔を振った。 「キモチよかった? 」  夏芽が「ああん……言えない」と言うと、またふうっと大きなため息をついてクスクスと笑った。彼女の身体がピンク色に染まっている。  俺にも、また限界が来ていた。先走りの透明な液がよだれのように先っぽから溢れている。  開いた夏芽の両脚の間に入り、彼女の腰を引き寄せる。と、固いベッドがグラッと俺の方に揺れた。  妹に覆いかぶさる。    俺の先っぽが、濡れた夏芽の中心にキスする。妹の身体が少しだけ固くなった。  妹の身体が小さく震えている。 「やっぱ、止めようか?」    本当に迷っていた。妹と一線を超えてしまう。 「ヤダ……」  俺は手を伸ばし、枕元のコンドームの小袋を取る。自分のモノに装着したをひたっと夏芽に擦り付ける。 「……いいね?」  ピンク色に染まる夏芽の顔が小さく縦に動いた。   俺はもう一度、妹の中心に自分をあてがう。夏芽の小さな花びらにキスされているようにも見える。百分の何ミリという極薄の樹脂越しに妹の体温を感じていた。 「ああっ……」  また、夏芽の身体が固くなる。彼女の腰を抱えて、俺の方へ引き寄せると、彼女の背中がしなやかにしなる。   「ううっ……」  俺の先っぽに抵抗を感じる。夏芽の身体が俺を拒むように……。俺は腰に体重をかけて妹の身体を押す。 「ったああああ……」
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