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夏芽は目を閉じたまま大きな呼吸をしている。汗だくのその身体を放り出すようにして……。
俺は夏芽に唇を重ね、彼女の喉元、首筋、胸の膨らみ、脇腹へと唇を這わせてから、今まで俺が入っていた場所をティッシュで拭う。
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ゴオオッ……。
俺はドライヤーの音で目を覚ました。目を開けると、ソファーに座った夏芽が長い髪を乾かしていた。
「おはよ……お兄ちゃん……」
夏芽の声がした。何事も無かったかのように……。
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