村伝統の育て方・・・【美少女を醜女扱いする】

4/5
前へ
/20ページ
次へ
ですが、そのようにうまくは進まないことが起こりえます。 村のしきたりを知らない不作法なよそ者の来訪です。 娘を汚すためによそから来る男も一定数いるようです。 村のなかでも、発狂者が出て、しきたりをめちゃくちゃにすることもあると言います。 観光客(よそ者)が来る場合、美貌の子どもは基本的に隠されます。 ・価値観を変えられることを予防する。(かわいい、綺麗と真実を教えられること) ・誘拐、陵辱、略奪婚、孕ませられるのを避けるため。 下世話な内容が含まれますが、そういうことです。 人間は観光地、要するに非日常のなかでは、いつもの自分ではない、下劣な部分を出しがちです。 ふだんの生活、日常を離れ、遠くの村を訪れたときに羽目を外しがちです。 先述した、この村に出入りする芸能プロダクション関係者は、村への貢献をしているため、認められているというわけです。 ですが、基本的には、決まった宿以外への出入りは禁止されているそうです。 芸能プロダクションの方は、自分で家畜事業をやっている、と言います。 旅館の仲居さんという生贄に美貌の子どもを産ませ、その子どもを引き揚げる。 連れてきた12歳までの女の子(男の子でも同じでしょうが)は非常におとなしいそうです。 「村での儀式(結婚にまつわるもの。のちほど紹介します)をしないで済むよ」 というと、女の子は喜んでついてくると言います。 人を疑うことをしないのですね。 私に寄ってきた巣立ち雛のようです。 自分を、村の厳しい儀式から救い出してくれた、ということで、その方を神様のように尊敬すると言います。 何にでも感動する。 生意気さがない。 付け上がらない。 12歳までは村で食事をあまり与えられないために痩せている。 しつけがされているから早寝早起きで美肌。 芸能人になるために育ててきたかのようです。 精神はすっかり奴隷ですから。 12歳から14歳まで、歌、ダンス、演技などのレッスンを仕込む。 一生懸命憶えると言います。 『村に戻すぞ』 と叱ると、戻りたくないと泣いてすがると言います。 それくらいに、結婚に関する儀式は恐ろしいのでしょうか。 そこにいるあいだには気づかなくても、離れてみるとぞっとするということがありますから、 少女たちは、村での生活がいかにおぞましかったかに気づくのだと思います。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

71人が本棚に入れています
本棚に追加