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2 洗われたコップ
寝ても覚めてもあなただった
一人狂い咲く夜桜を三度仰ぎ見た
夜桜の残像に震えながら
ひっそりと眠りにつく
ある生ぬるい夜
あなたは初めて私を家に入れた
大切な彼女とあなたの家に
玄関から視線を前に伸ばすと
几帳面に畳まれたあなたの洗濯物があった
もう待てなかった3年の月日
私たち付き合えないのかな
私はコップを5つ洗ってキレイに並べた
君の学校が始まったら付き合わないか
耳を疑った
夜の電話ヒステリックな彼女の声
死んでやると叫んだ彼女
修羅場の後
私はあなたから去った
何故かは分からない
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