夢と現実の狭間

声優の理想と現実

　ふー。さてさて。
　嫌なコトばかり綴ってきましたが。
　振り返ると楽しいことも、いーっぱいあったんです。

　好きな声優さんと一緒にお仕事が出来たこと。同じ現場で、一つの作品を創れたこと。
　演技が少しだけ上達して、うまくいくようになったこと。
　女を侍らさず不倫もせず、ちゃんと向き合ってくれる紳士的なプロデューサーも実在すること。
　その方の飲み会はとても楽しくて、ご一緒する声優さんとも何度もその方の現場で出会い、顔馴染みになってきてファミリーのような温かい空間に和んだこと。
　ナレーションの現場で、噛まずにスラスラ進んで予定時間より早く終われた達成感。
　現場を重ねるごとに、声をマイクに通す度に、どんどん洗練されていく実感。
　そして…色んな人達と出会い成長させてもらえたこと。
　心から尊敬出来る人に出会えたこと。
　楽しくて、幸せな時間だったことも紛れもない事実。

　もし、あの時こうしていれば。
　なんて考えなくていいのです。
　今自分が出来ることを最大限やればいい。
　失敗してもいい。
　緊張してもいい。　
　それを、次に活かせばいい。

　そして、どうか。
　挫けそうになったとき。消えてしまいたくなったとき。
　自分を肯定してあげて欲しいです。
　自分を信じてあげられるのは、あなたしかいないのだから…。
　ツライことは、横に置いておく。
　大丈夫。
　あなたなら、きっと今日より明日。元気になれるよ。

　これから声優になる人は大変だろうなと思います。
　YouTubeやTwitterなんかで、気軽に動画配信が出来る時代。
　ますます、容姿やキャラクターも必要な要素になってきそうだから。

　今第一線で活躍してる同級生のお芝居をみて、これからも身体を大切にして、心健やかに続けていって欲しいと願うばかりです。
　キラキラ輝くだけではない世界だけれど。
　普通に暮らしてたら味わえない達成感や満足感も沢山あって、素敵な職業だと思います。