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プロローグ
人には、この人と出会わなかったら自分の人生はどうなっていただろうかと、そんな風に感じる人がいると思う。私にとって、それは明日一年ぶりに会う人。年の離れた私の友達のことである。
私は前日になって、一年半ぐらい前の思い出を振り返っていた。その人が私に渡してくれたものを見ながら。私のその人に対する初印象は、明るくて、どこか不思議な感じの人だった。
私がその人、西野由希さんに会ったのは高二の秋のことだった。
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