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俺は、もう誰も信じることができないというのか。信じることができないから、真実を知ることもできないのか。
けれど、真実を知ったところで、今の俺には為す術などありはしない。
サロンで髪を切り終えた後、八城店長に呼び止められ。
俺が浅川雄陽の元パートナーであることを打ち明けると、戸惑いつつも何故か納得している様子だった。聞くと、八城さんは雄陽と高校の同級生で、雄陽が俳優をしていた頃も交流があったそうだ。
お互いに詳しく話したかったが、時間も遅かったため、日を改めて話をしようということになってしまった。
しかし、八城さんはここ最近多忙なようで、中々会う日程は決まらなかった。
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