2-1.指導室(大和視点)

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 ─────………  怠けてから5分くらい経った頃だろうか。スマホのバイブレーションに反応して体を起こし…た…、次の瞬間。 「──っ……!?」  画面に表示されたメッセージと、その送信者を捉えるや否や、椅子を倒して立ち上がってしまった。 「うぉっ! びっくりしたぁ!」 「なんだどうした九条」 「冬馬が───……」  呟きながらスマホを開き、メッセージボックスをタップする。 「冬馬がどした?」 「あ、返信きた?」 「………っっ!!」  中身を開いてから確信した。やべぇぞこの感じ……はったりじゃない。 「冬馬が危ねえ……っ!!」  頭と体が同時に動いた。面食らう御子柴と佐久間に、自分のスマホを投げつけて。気づけばすぐに教室を飛び出していた。
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